こんちゅう稼業

飲んでふらふら帰ったので、昨夜は眠りが浅かった。アラームが鳴る1時間近く前に目が覚め、お風呂をたてて湯船で秋山亜由子『こんちゅう稼業』を読んだ。表紙が水をはじいて、風呂にいい。ほわほわと綿毛のような線で描かれた虫漫画の短編集。アリはアリ、蝶は蝶、みの虫はみの虫、蚊は蚊の分がある。分をわきまえて生きるのは悲しいこともあるけれど、小さいものにもちゃんと分があると思うと、自分も居場所をもらえたような、ほっと一息つく心地。
文楽の「蝶の道行」を素材にしためずらしい話も入っていた。

こんちゅう稼業