2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

4月の終わり

月曜に連絡があって、昨日と一昨日は帰省していました。祖父の葬儀でした。疲れはありますが、私も家族も大丈夫です。思うより、感じることが多かった。

読んだ本。

外山滋比古『知的創造のヒント』(講談社現代新書)。 本を読み、文章を書く。情報のインプットとアウトプットについて述べた本。 序「啐啄の機」、1「忘却のさまざま」、2「自力と他力」、3「着想」、4「比喩」の流れがうまくて唸らされる。5「すばら…

柳月堂

出町柳の駅前にあるクラシックの名曲喫茶が前から気になっていたので、行った。普通の喫茶店とはかなり違っているけど、とっても居心地いい所だったー。入ってすぐのところに小部屋があって、もの静かで優しそうなお姉さんが面倒をみてくれました。「初めて…

[演奏会]フレンチ・バロックと寺

法然院にて、ソレイユ・ルヴァンの皆さんによるバロック音楽。 バロック・オーボエ(現在のものよりシンプルなオーボエ):植野真知子 フラウト・トラヴェルソ(木製のフルート):野津臣貴博 ヴィオラ・ダ・ガンバ(バロックチェロのようなギターのような……

田舎医者

ちょっとした隙間時間、15分でダダダダとキーボードをぶっ叩き、書類を一つ完成させる。夜になって反動でぐったりする。そういえば私は「キーボードを叩く音が大きい」って妹に文句言われたことがあるのだけど、本当のところどうなのかしら。エンターキーを…

フォーキー

ラジオから流れてきた朝の曲が感動的。 ファンキーミュージックをうたうFM802で、「ファンキー?」「ノーファンキー」というやりとりの後に3曲流されたその内容は、フォーキーでまったくの白色。涙腺のゆるむような陽射しの匂い。すごいなあ。愛だ。

みいら採りが

ぱらぱらと再読するだけのつもりが、やはり面白いので一気に読み進んでいる『みいら採り猟奇譚』。 奥様は19才。旦那様は38才の内科医。夫は優しくて背が高くて頭のいい素敵な人で、マゾヒスト。新妻をあの手この手でくすぐるうちに、彼女もすっかりサディス…

かわいい

週刊新潮の広告ページをぼんやりと読んでいたら「当時の男性読者のロマンティシズム(今風にいえば萌え心)を刺戟したであろう」という一文がでてきて、なんか、ふいた。言えなくもないよね。それはそうと、「萌え」というこの語が嫌いな一般人(一般人?)…

夏至遺文

塚本邦雄『夏至遺文』。 掌編集。ユーモラスなのやら切ないのやらわけがわからないのやら色々だけども、やはり圧倒的に流麗な文章で、爽快感さえある。最後の掌編「蕗」は、久しぶりにこんなにお気に入りの1編を見つけた!とうれしかった。それから『塚本邦…

塚本邦雄ウィーク

帰りにそうげんカフェ。出されたスープがおいしくて、胸があたたまる。携帯を見たら着信があり、一人でひっそりとやり終えてそれきりだと思っていた研究に、大学から証書と記念品がもらえるという連絡。そういう対象に入っているとすら知らなかったからびっ…

ちいちい

5月4〜6日をまるっと休むことに決める。その中で日帰りでもとラ・フォル・ジュルネのサイトを見、「完売」文字の嵐にがく然とする。旅行か帰省か。様子見に実家に電話すると、ちいちいが電話の向こうでにゃあにゃあ鳴いてる。 不思議な色のスターチスを買…

椅子

雑念もそれぞれ落ち着きどころを見つけたようで、しっかり働いた。 一日中雨であった。このくらいの気温が本来なのだから良いけれど、帰りはさむい。バス停には屋根がある。屋根の下に、昨日はなかった古い木製のベンチが何故かある。不審に思いつつ座ったら…

つとめて

内心で雑念の飛び交う日。思考回路はドラマチックな展開をすることもなく。 外見上はつとめて淡々と評論を読み、要約をつくる。ややあってwebのクラシックサイトで過激なインタビュー記事を1つ読み、元気を出す。ほしいCD。ギリシャ発のクラシック(という…

飛翔

ペンケースに、去年の秋の大井川(嵐山の渡月橋のあたり)紅葉祭で演じられた能の小道具を入れている。「土蜘蛛」のクライマックスで蜘蛛がぶわっと吐き出した糸を1本。糸の先に小さな小さな鉛の重りが付いていて、これのおかげで「ぶわっ」とうまく弧を描…

クレープチョコレートスープ

新しい料理の本を買いたいと思ってネットを見た。『絵本の中の幸せスープレシピ』には、ペネロペに出てくる料理が載っているんだそう。“『おやすみなさい、ペネロペ』に出てくる「クレープチョコレートスープ」”って。 な、なぜスープ化……?リサガスだったら…

ドライフラワー 

あつい。これは飲み日和(飲まねばたまらん)と思い、白ワインを買ってキーンと冷やす。 桜が開花してから一度も雨が降ってないので、散り落ちた膨大な花びらが地面に貼りつくことなく、さらさらと乾いている。風が吹くたび、1つ1つ桜貝のような形と色で積…

赤い景色

燃えるような夕日に眉を寄せる。 赤い地面と荒れた空地に夕日がさすと、この世が地獄の炎に燃えているように見えた。業火の中にいるようだ、けれども全然、灼熱にあぶられない。それなりに汗は出るけれど。

古典再入門

T先生の論文は専門家が読んでも内容がかなり難しいのに、書き出しから専門外の人でも面白く読めそうな魅力があっていつも憧れます。と、口にしてから恥ずかしくなった。 こういうのは黙ってこっそり憧れている方がいい。 それと、T先生に憧れるのは本当は研…

そうか…

ラジオで百恵のプレイバックpart.2が流れ、次にジュリーの勝手にしやがれが流れた。 私、気づきました。 「勝手にしやがれ 出て行くんだろ…ちょっと待って Play back Play back 今の歌を Play back Play back」 歌中歌というべきか、2曲のつながりに初めて…

植物随筆

牧野富太郎『牧野植物随筆』(講談社学術文庫)。 枝いっぱいに咲いた桜の花と清らかな丸い月が毎日あんまりきれいで、いったい、桜が終わったら私は何を楽しみにすればいいのか…という不安すら感じ始めた。そこで植物の本を読んでみた。植物学の父・牧野せ…

こんちゅう稼業

飲んでふらふら帰ったので、昨夜は眠りが浅かった。アラームが鳴る1時間近く前に目が覚め、お風呂をたてて湯船で秋山亜由子『こんちゅう稼業』を読んだ。表紙が水をはじいて、風呂にいい。ほわほわと綿毛のような線で描かれた虫漫画の短編集。アリはアリ、…

はてなにお世話になる

読んだもの聞いたものの感想と、とりとめのない日常雑記です。 なんとなく書きたいことを、公開に制限を付けて、書いてみることにしました。 idは「smnp」です。「典」でも他のハンドルでも、呼びやすいように呼んで下されば幸いです。