チェロとピアノと尺八

今日の夕方は、チェロとピアノと尺八のトリオのミニライブに。尺八とチェロの濃厚かつ爽快な絡みに萌えた。会場がすごく小さくて、一歩踏み出せば自分も舞台に乱入できそうなくらい目の前で演奏していたのだけど、近くで見られて楽しい反面、絡みの良い曲はある程度の距離をとって聞いた方が、音と音が糸のように伸びて絡んで織物になっていくさまを感じられていいかもねー等と、後で熱く語り合いました。

梅田のMBSでテレビ収録があって、40人が観覧できるというので、尺八をやっている同僚が応募したのです。ということで同僚と一緒に。来週木曜の「ちちんぷいぷい」などで放映される予定ですが、台本なしが当たり前の「ちちんぷいぷい」なので、本当に放映されるかどうかはわからないという。

「元禄花見踊り」のアレンジ曲やピアソラの「リベルタンゴ」など、ノリがよくて妖しい曲がよくはまります。「和」というより「アジア」。
3人の名前から1文字ずつとって「古武道」というトリオです。今、ニュース23のオープニング曲がこの方たちの演奏。チェリストの古川さんは東京都交響楽団の主席チェリストで、映画の「おくりびと」でチェロの演奏を実際にしていた人です(おくりびと見てないけども…)。尺八の藤原道山さんは同僚いわく天才肌の尺八演奏家だそうで、現代曲でも古典曲でも何でもいけそうな、カテゴライズできない不思議な音。透明だけども希薄ではなく、呼吸、息、気息が印象に残る。CDも聞いていましたが、実際の音は、どこか違うように思いました。


終わった後、それぞれ、サインを書いた色紙をいただきました。同僚の知人のおばちゃん達(三味線と箏をやっているそう)は、小さな手提げしか持っていなかったのですが、手提げからおもむろにビニール袋を取り出し、
「テレビ局やからなんかお土産出るかもしらんと思て」
と抜かりない支度で色紙を袋に入れ、お持ち帰りするのでした。


スタジオに入る前の待ち時間が1時間半もあって皆ぶうぶう言いつつも、全員べらべらしゃべって1時間半を陽気に過ごしていたので、ようやく収録が始まった時、司会のアナウンサーや古武道の3人がウケていました。というか、1時間半もしゃべって喉が渇いたから、ウケてるひまにお茶でも出してください!(笑)。