いのちの食べかた

いのちの食べかた」。先日WOWWOWでやってたので流し見た。様々な食べ物が大量生産される現場の様子を、たったひとつの台詞もなく淡々と描くドキュメンタリー。
加工場で鳥がどんどんチキンになっていく風景。牛の加工過程は大きな動物だけにかなり残酷に映ります。棒状の機械の一撃でショック死させ、まだ脊髄反射でビクビクしている牛の足を縛り上げて宙吊りに。腹を切り裂くとどっと滝のように臓物と血が流れ出ます。あれはあとで内臓業者さんが取りに来るんだよね(日本では)。『世界屠畜紀行』や『ドキュメント 屠場』『生活の設計』などでイラストや写真や文章から頭に叩き込んでおいた図が、映画の映像とカチっと一致。しかも内澤さんのこまかく観察した日記風イラストと違うのは、1つ1つのショットがさりげなくポストカードみたいに決まっててクールな映画。これもまた事実の一面。
魚の場面を見逃してしまって残念だった。原題は「私たちの日々の糧」。


いのちの食べかた [DVD] 世界屠畜紀行