踊る踊るよ

ちょっと読んでいたものにウェーバー「舞踏への勧誘」というピアノ曲が出てきました。明るく楽しい曲。YouTube管弦楽バージョン・バレエで踊っている映像があって、物語のある踊りをしばし楽しみました。


ほうっと終わりまで見て初めて、ハッ、この赤い衣装の男性舞踊手は薔薇の精(よね?たぶんそうよね?薔薇の精以外の何だというの!?)と気づいた。



踊りといえば、言葉で語れるという意での物語がない、素敵な悪夢めいたこういうのも。動画は大きい方がいいかな。。動きの細かいところまで見える大きい画面の方がよく伝わると思います。

イスラエルの振付師ヤスミン・ゴデール。どちらかといえばネガティブな目つきを印象づけつつぐるんぐるん変化していく表情と、身体=液体の入った袋であるかのように全身をうねーんうねーんと揺らす動きに目が釘付け。


同じくヤスミン・ゴデールのダンス。

ゴデールが2人に寄りかかり、他者の身体を人形のように操りながら自らも一瞬ごとに脱力して、自立/脱力/操作する側とされる側が不規則に入れ替わってゆく。おもむろに1人増えて4人でごろごろごろ。2人ずつに別れて互いを排除しようとする目線。しっとりと抱きついた相手のことは見ようとしない。白の背景と黒の衣装と肉の肌色とが混ざりあう色彩も、生と死に雑然とした中途半端な肉体が混ぜ合わされているようなマーブル模様。勝者のいない戦闘のようでもあります。