そのマズルカが、夢の中でも鳴っていました。


やるせない音色だった。やるせない、の「せ」と「な」の間がとくにせつなくて、せつないの「せつな」のところにも何かギューとしたものが濃縮されていて、夢の中でレモンを切ったら蜜がどろりと出て、その甘酸っぱさがせなかをゆっくり伝うような、幸せなのだけど何ともやるせない気分の眠りでした。


やれやれ、です。11月16日の朝。おはようマズルカ