猫をこよなく愛す王や姫の宮殿には、必ずと言ってよいほど砂漠がある。天然粘土質から成るもの、パルプ質のもの、はたまた「おから」が原材料というその砂漠では、1日に数度オアシスが生まれ、水が即座に化石となる。


評論のかたちの物語を読み、途中休憩に、エッセーのかたちの物語を再読する。ものがたるという行為、語り手が何でも関連づけてそれを言い表してしまうという行為に苦手意識があるのだけど、あんまりとりとめがない自分自身もいやになってきたので、物語に助けを借りたい気分。なう。

物語の哲学 (岩波現代文庫) 音楽のつつましい願い