2009-06-23から1日間の記事一覧

朝花夕拾

わが家の裏庭から塀越しに二本の木が見える。一本は棗、もう一本も棗である。 (「秋夜」冒頭) 『魯迅文集2』から『野草』、続いて『朝花夕拾』に。『野草』は掌編集というか、ポエムふう。いつのこととも分からぬ思い出話や、思いついた戯れ歌の詞、見た…

夏至で

堪えがたい暑さというわけではないものの、この季節はにおいが気になる。くちなしが甘く薫る一方、あの美しい白川疎水が恐るべき悪臭を発していたりする。家々の木の葉も種類によってにおいが変わる。 毎晩、魯迅を読んだり、インドの寺院紹介のテレビを見て…