見積もり

よく、布団の中で「今○○円あったら何を買うか」となまなましいことを考えるのだけど、昨夜は、1万円あったら何の本を買うかとつらつら思案していました。最近書店に行けてないし、今とてもとてもエッセイが読みたい心持ちなので、両方を満たしてくれそうな本として、『文学鶴亀』『文庫本玉手箱』『古本屋めぐりが楽しくなる〜新・文學入門』『彼女のいる背表紙』などをチマチマと購入していくと、ほどよく1万円分になるのではないかと思われました。


実際には買ってないので書影だけ…。

文学鶴亀 文庫本玉手箱 古本屋めぐりが楽しくなる―新・文學入門 彼女のいる背表紙 

この4冊はジュンク堂などで買って、その後に古書店に行けば、もう2、3冊買えるかなっ。


先日、大槻ケンジ『オーケンののほほん日記』(新潮文庫)を読んで、オーケンさんが読んだ本の日記を読むのがとても楽しかった。それだけでウキウキしてしまうほど。日記の内容は「のほほん」どころでない部分も多々ありますが。しかも私はロックにかなりうとい。。。正直なところ、これがクラシックのピアニストが書いた日記だったら、ものすごい食いつきをしたと思う、自分。ツアー先で古書店とソープに行くとかね(笑)。もちろん、読むうちにどんどんロックを聞きたくなったんですけども。ロッカーの個性的な生活、そしてオーケンさんの文章は歌詞的。いろんなものを柔軟に感受する一方、物事に対してあまり分析的ではないので(いや、十分に分析的ではあるんですが、それでも)散文よりも詩に近いし、詩ほど一つ一つの言葉に力をこめすぎず、とんとんゆるゆるとした流れが重視されていてリズミカル・かつ俗っぽいところも魅力なので、歌詞のようだと思ったのでした。いい文章。

オーケンののほほん日記 (新潮文庫)