地域雑誌で大事なこと

でもって、音楽会と演劇と美術展覧会の会場が集まっている愛知芸術文化センターよいとこ。足休めにのんびり座ってセンターが発行している冊子(http://www.aac.pref.aichi.jp/frame.html?aac/aactop.html)を数種類読んだのだけど、過去の劇場公演についての忌憚ない評が掲載されているのはすごくいいと思う。それも、イベントとしてどうだったかという評ではなく、演奏家や芝居そのものへの真面目な評だというのが。小さなことだけども、たとえば京都でクラシックの演奏会がおこなわれたとして、その日のライブに対する音楽的な批評はクラシックの専門雑誌に小さく載ることはあっても、地域雑誌にはほとんど掲載されない。地域雑誌は演奏会がおこなわれるというイベント情報の告知までしかしないことが多いと思う。でもセンターでは冊子に劇評を載せるほか、館内で過去の劇場映像も見られるようになっていた。そうやって公演を追体験してもらったり音楽批評を読んでもらったりすることで、奥深く楽しめるし、地域の文化的空気を大きく体感できそう。京都や大阪では見たことがないです。