安らがない

夕暮、道端で猫2匹を少しさわっていたら、猫はともかくとして蚊がすごい勢いで集まってきて追い立てられるようにその場を離れた。汗と興奮で変なガスを放射していたのだろう…。


思うところあって最近食パン以外のパンを食べてなかったのだけど、久しぶりにいろいろ食べると美味しかった。珈琲を飲むのも最近は喫茶店のタイムランチのごとく、普通の食事(ご飯とおかず)の後に飲んでいたので、ベーコンエピとかカスクートとかと一緒にあたたかい珈琲を飲むと、腹の中でパンが豊かにふくらむような幸福。


京都に来た人が京風の味を食べたがった時、私は邪道かもしれないが京都駅の駅弁をおすすめする。一見ふつうの幕の内弁当に見えるが、煮物や卵焼き、味噌漬けの魚などが京風で味のレベルが高く、見た目もいかにもちまちまとしていていいと思う。お金はないけど時間があるというならパン、喫茶店とカフェ。お汁粉とかお餅とか。そして四条あたりの小店で丼ものとおでん。お蕎麦と釜めし。かつくらのとんかつ(かつくラーなのでかつくら大好き)。


いや本格的な和食が食べたいですという時は、お酒を飲む飲まないにもよるけどせっかくだから近又などの料亭に行きましょうと誘う。これは私自身がお店を少ししか知らないのだけど、それなりの金額を出すか出さないかで材料も調理法も全く変わってしまう世界であり、幕の内弁当ふうの既存のしつらえとは全く別ものの驚くべき「料理」であり、口に合えば本当に満足できると思うのでおすすめしたい。料亭は昼間でも静かでのんびりできるところもいい。小手先のあしらいでなく堂に入ったやり口で季節を感じさせてくれるところも面白い。