研究会

研究会は、発表者の理論的背景の不備をただされるのを傍聴して学ぶ。
これは自分が院生になったばかりの頃、なかなか理解できなかったことで、質疑応答の際、発表したことそのものではなく、発表の背後にある基本的な思考基盤について集中砲火を浴びるのがとても理不尽に思えたものだ。どんなに頑張ったつもりでもまずそこをかためてない人間は無価値に見られるんだなと思い、同時に学会の内輪受けのようないやらしい空気も感じた。
今は、あることを言うためには、その背景に当然答えられなければならないことがある。見えているところの論旨ではなく、見えないところを確かめることでより大きな実りを得るのが(建前上)研究発表の意義だろうと思っています。
学会内の付き合いは心底苦手だけど、研究会で勉強するのは楽しいよね。発表内容そのものを論文で読ませてもらうのとは別の感じ。