「いや」

いつも行かない新規のパン屋さんに行って棚を見ていたら、となりで見知らぬおばちゃんがひとりごとのように「これの、黒いのはいややねん」「黒いのはいややねん」注:黒いの=黒糖パンのサンドイッチ。白いの=普通の食パンのサンドイッチ。おおこれは、なにげに私に協力を求めてるんだなーとわかったので、白いのを探して(すぐ見つけられた)ついでにその人のトレイにのせてあげましたが、くりかえされた「黒いのはいややねん」という甘い声音が、ずっとずっと耳に残りました。甘ったるくて、甘かった。
こんなキャラクターも実は落語の得意分野かもしれません。