あらわになる

電車の中でとつぜん、鼻の右の奥がむずむずしてくしゃみ連発。マスクしてないし、必死でハンカチでおさえるも、ぐしゃっぐしゃっと重だるいくしゃみがとまりません。右ばかりがむずむずして鼻水も右からしか出ない(い、いろいろとすみません…)。いや、そんな、「まんがで見る風邪のしくみ」ばりに右の鼻にばいきんまんが飛び込んだ、的なことが本当に起こり得るのでしょうか。
帰宅後はさっさと片付けて早寝しました。こういう時は「おはなし」を読みたいので、最近はなんとなく物語や小説から離れていたのですが、H・ガスター『世界最古の物語』(教養文庫)でメソポタミアギルガメシュのはなしを持ち込み。再読と言っても、中身を完全に忘れています。この手の「おはなし」は大半の小説とは全く異なる独特のおもむきがあり、小説と同じく現実を解体し再構成したものとはいえるのだろうけど、再構成がすでに完全な一つの世界をつくりきっていて、今さら現実を分析してみせる要素がとても少なく、ただただ、まったりとしながら着実に展開してゆくはなしの数々にうっとり。。。(寝た。)


ちなみに上記の電車は行きの電車で、帰りの電車が終点の出町柳に着くころ、隣の席の旅行かばんを持った女の子がおもむろに指輪を外してしまい始めました。彼女はそれまで身じろぎもせず眠りこんでいたようだったのですが、指輪が何かまずいのかな?と思いながらぼんやり見ていると、指輪をしまって、ネックレスもはずしてポーチにしまったので、ああたぶん旅行で疲れてるから帰ってさっさと寝たいんだろうな〜と思いました。夜9時過ぎのこと。指輪を外した彼女の指はぽてっとむくみ、指輪のあとが赤く深く残っていました。