鳥フェチ魂

そういえば、ミヤコドリのことは、今年亡くなられた日高敏隆さんのエッセイのどれかにおもしろい話があったと思うんだけどー。『春の数えかた』かな。琵琶湖と鴨川を往復する時、彼らは、なだらかな斜線で徐々に高度をあげて飛ぶのではなく、まず上空まで思いきり垂直上昇してから目的地に向かって真っ直ぐ飛び、また垂直下降して着地する、とか、それには何だったか、れっきとした理由があるのだ、とか…あやふや。京都では、数百羽のミヤコドリが竜巻のように鳥柱をつくって垂直上昇するさまを毎日見ることができるはず。京都の人でなくても光景がありありと目に浮かぶ文章だった気がします。うーむ。


春の数えかた (新潮文庫)