白いひつじ

長野まゆみ『白いひつじ』。

白いひつじ

「白いひつじ」は作中で謎の象徴、そして登場人物たちにとって心から大切なものの象徴。ラストで知らされた途方もない愛情にもう何も言えず。骨髄の話もすごいね。。。今までの長野作品とはひと味違う、胸がいっぱいになる読後感でした。白いひつじ「だけ」を大切にするのではないミハルさんの存在もアクセント。
出てくる料理はあいかわらずいちいち美味しそうだし、いつもながらの、気を抜けない会話のかけひきを読むのが楽しくて、一息に読みました。
句読点の打ち方が完璧な文体。