2010-01-01から1年間の記事一覧

昨日のピアノはラフマニノフの練習曲集、「音の絵」op39。聞くからに音符の多そうな、難しそうな、でも壮大なファンタジー世界を思い浮かべさせる曲集です。CDを2枚持っていて、1枚は血も涙もない、キレキレの演奏。もう1枚は情けも容赦も暖かみもある演…

S.G.G.K.

「そのトキメキ、オレが止めてみせる…!」*1 冷たいもやを朝の光が射す。暖房をぼんぼん焚く。 昨日テレビのニュースを見ていて、はじめてスケートするお子達の映像がむやみにかわいかった。西京極のアクアアリーナかな。誰も滑れていない(歩けてもいない)…

バロック is …!

ああ、これはいいね。小さな画面ですが、できれば大画面、爆音で。 常識を破壊し、恐怖すらおぼえさせるこのバロック集団、最高だ。 曲はテレマン、リコーダーとトラヴェルソと鍵盤楽器のための協奏曲。指揮:ジャン=クリストフ・スピノジ、合奏団はアンサン…

本気出したな

あたたかい部屋のなか。 ちょっと台風めいた雨と風の音がしています。主に雨。ほとんど雨。でも音を立てずひそやかに強い風の気配。雨の角度がずっと小刻みに変化し続けていることでそれがわかる。敏捷な、あたたかい風。 …わっ突然すごい強風が。物干竿が落…

飼い犬のことを「彼、つめたいんですよ…」と言う。

先日この日記にトクマルシューゴのPVを貼りましたが、今テレビでうっかりトクマルシューゴさんを見てしまっています。おお、おお。 ものすごく不思議な手ぶりとともに「バンドの人はこわい」「バンドに(楽器の)ベースが入ると自由がなくなる」「いやなこと…

冴えない日々ですがぼちぼちと。 ふとコピーをとる用事を思い出してコンビニに寄ったところ、誰かが「FAVORITE IRISH」と書かれたうすみどり色の本を忘れていた。表紙の下の方に「HARP series」とあり、そっとめくると楽譜なのだった。ハープの楽譜もしろう…

変わった植物

・今週は研究会に参加し、某先生から、ある植物の比喩についてたいへん興味深い考察をお聞きする。古代の植物の爆発的な生命力が、「世界樹」のようなイメージ図で頭に浮かぶ。ただし日本において「巨木」や「巨柱」の伝説はメジャーなれど、世界樹のように…

バファリンの働き

バファリンの働きをまとめると、以下のようになりますね。 頭痛:飲む→なおる 生理痛:飲む→眠くなる→眠る→なおる 眠くなる時、痛みそのものは治まっていないので、いたいいたいと転々としている。でもだんだん身体が動かなくなっていく。次第にどうしようも…

とりとめのないものおもいのじかん

下のATMに続き、あいかわらずどうでもいい話を書いてしまうのですが…。 帰宅したら隣人がシュークリームをお裾分けしてくれたので、コーヒーをいれようと思い、台所のこんろの前に立って、やかんもかけずにしばらくじいっっ…と待っていた。とりとめのない物…

ゼイムショと焼酎

今日ATMに通帳をつっこんでぼーっと物思いにふけっていたところ、ATMが何かせっせと記入していて、何をそんなに書くことがあるのかと思ったら確定申告の還付金…!それも数日前にすでに振り込まれている…!サキョウゼイムショさんが白い歯をキラッとさせて「s…

あれこれ

コーヒーを切らすと仕事がてきめんに停滞。 自分が1年前につくったものを見返して改訂版をつくる仕事なう。精一杯の仕事ではあったけれど、今見返すと「かゆいところに手が届く」ような細やかさにはほど遠いチンプンカンプンな出来で、注文主ともっと密なや…

学校の怪談

某建物の廊下は、人が通ると感知して自動で灯りが点いたり消えたりする仕組み。常に自分の前後10メートルほどだけが照らされていて、後ろを振り返ると、先ほど通ったばかりのところがもう真っ暗になっています。廊下の両側にはずらりと個室のドアが並んでい…

今日のピアノ

ピアノにはいくつかの音の顔がある。顔があるからには裏や内面といったものもまた無数にあるのだろうけど、それはさておき、ピアノの音の強さキツさを不吉な顔として使ったトクマルシューゴの曲。 身体にはテルミンか何かの変な楽器音がいろいろ絡まっている…

心の闇にもう少しで届きそうなきがする

今日は1日自宅仕事。テレビをつけたままでできることなので、朝からオリンピックを見て。続けて「爆問学問」の再放送が。ふうんと思って見ていると、今回は政治学者の御厨貴さん、オーラルヒストリーの手法を用いて日本の政治を研究されている。御厨氏によ…

へうげる

空がきれいに青い。地面は雪と水とで白黒のはだら模様。 - ほわんと残った白い雪の親しみ深さは、中学の友達を思い出させる。2年生の時同じクラスになって、一瞬で激烈に仲良くなったMやん。中学に農村歌舞伎部という部があった。役者は立役・姫・婆のたっ…

あやしげな夢を見た

起きてからどんどん記憶が薄れてしまったし、実際に見た夢とはずいぶん違っているだろうけど。なんとなく記したくなったので記す。 - MさんとMさんの前妻と、あと2人くらいと一緒に海辺の村に行った。駅前に観光客向けの定食屋がある。黒い漆塗りの器で海鮮…

時間の流れがおかしな1日だった

時間の流れがおかしな1日だった。1日を過ごす中で時間の流れが脈絡なく早くなったり遅くなったりしたし、過去に済んだ筈のことが突然浮かび上がってきて未来への意思決定をせまってきたりもした。ぐねぐねととても奇妙な1日だった。 - 貼るカイロの買い置…

書き始めるとどんどん長くなることばかり

あれやこれや書こうと思うのに、書き出すと1つの話題がやたら長くなって、こんなにいらないよーと削ってみたら今度は意味がわからなくなって。笑。 - そういえば、まったくの妄想ですけど、読書メーターのあのたくさんの感想群を、「テクスト論」と「作品論…

本日の座談会

渋谷慶一郎 : 食える食えないっていうところがもう議論の中心じゃなくていいんじゃないかなって。 OTOTOYより「新春ケイイチ対談 2010年代の音楽シーンの未来を予見」:http://ototoy.jp/feature/index.php/20100113/2 食える食えない、ミュージシャンとして…

合間に

虐待された動物たちが次々に人間をぬっころしていく『動物好きに捧げる殺人読本』(パトリシア・ハイスミス、創元推理文庫)を読みました。ぜいはあ。はあはあ。怖かったあああ。 その前に読んだ小林信彦『人生は五十一から』(文春文庫)はコラム集。映画の…

隙間に

ソファの隙間こそ隙間の中の隙間です。背もたれと座るところが接触してずるずると落ち込んだあの細い暗闇。底のなさはブラックホールには1次元ぶん足りない程度の、愛すべき隙間です。

赤目

テレビで流れていた知らない韓国ドラマ、数年前のトレンディードラマのよう。見るともなしにしばらく見ていて、ほとんどの俳優さんの白目がえらく赤く淀んでいるのが気になりました。自分がすぐそういう疲れた目になるので、治す秘訣とかないのかなーと。時…

僕らが旅に出る理由

京都ローカルのラジオ番組で、ペンネームが「しじゅう(40)のチェジウ」という方が投稿ハガキの常連さんなのを以前から聞き覚えていたのですが、今週は「ペ・ヨンじゅうはち」という方が現れました…。 流れてきた軽快な曲があんまりなつかしいので、心の中…

書いた直後に読む自分の文章って、自分の顔を鏡で見るのと似ていて、無意識のうちに脳内修正して見たり読んだりしているみたいだな、と思います。女性がしばしば、自分が一番きれいだった時のファッションや化粧のままとどまってしまうという現象ともつなが…

ブリ、カイロ、ピアノ、図書館

ブリの照り焼きにはまっていますが、スーパーによって、その日によって、油ののりとか切り身の切り方とか、違うものですねー。フライパンで焼いてます。ガラスの蓋をして焼いている間に照り焼きのたれを作って、適当にブリを引っくり返し、だいたい焼けたと…

亜愛一郎の転倒、通話

まとまった感想を書きそびれていますが、泡坂妻夫『亜愛一郎の転倒』(創元推理文庫)とロベルト・ボラーニョ『通話』も読みました。『亜愛一郎の転倒』はとても愉快なミステリ短編集。文章もいいしストーリーも楽しませてくれるしセンスもいい。『通話』は…

幸田文のマッチ箱、レモンタルト

村松友視『幸田文のマッチ箱』(河出文庫)。 作品を読みつつ作者の人柄や実人生に思いをはせ、またそれを作品の読みに還元していくという愛読者ならではの幸田文論。最初は幸田作品の引用が多すぎじゃないかと戸惑ったけれど、徐々に共感が増し、着物をまと…

外食

塩漬け豚をジュウと焼いて、その汁に蕪のピューレを混ぜた白ソース。を野菜にからめて火を通し、くたくたした甘いねぎやほうれん草や、ほどよい歯ごたえを残した色鮮やかなぶろっこり。を塩漬け豚に添えてアクセントにチーズもほんの少し。 それにご飯をつけ…

最近のミヤコドリ

少し、日が長くなりましたかね。 鴨川のミヤコドリも12月中旬にくらべて早起きするようになりました。私が通る時刻、川面ですっかり静かに過ごしています。無言の全身から発散されている「俺らもう朝食はすませたぜ」というゆったり感。